2026.01.08

「Stena AI」が「2025年日経優秀製品・サービス賞 スタートアップ部門賞」を受賞

株式会社ChillStack(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:伊東道明、以下「ChillStack」)が開発した、不正利用の自動検知で生成AI活用を促進するサービス「Stena AI」が、日本経済新聞社の「2025年日経優秀製品・サービス賞 スタートアップ部門賞」を受賞しました。

「日経優秀製品・サービス賞」について

「日経優秀製品・サービス賞」は、日本経済新聞社が毎年1回、特に優れた新製品・新サービスを表彰するもので、今回で44回目を迎えます。ノミネートは公募によらず、日本経済新聞社が独自に候補となる製品・サービスを選定します。

国の取り組みである「Security for AI(安全なAI活用のための防御)」を具現化し、安全なAI活用の基盤を築くという「公益性」の高さなどが評価され受賞に至りました。

国の重要政策「Security for AI」を具現化し、安全なデジタル社会の構築へ

企業のIT環境は、今後数年で劇的な転換点を迎えます。ガートナージャパン株式会社(Gartner)が世界のCIO(最高情報責任者)を対象に実施した最新調査(※1)では、2030年までに「AIを伴わないIT業務」は実質的に消滅するという予測が示されました。同調査によれば、業務の75%は「人間とAIの協働」へ、残りの25%は「AIによる自律実行」へと移行し、企業は「AI活用の準備」と「それを使う人間の準備」という両輪の変革を迫られています。 

しかし、この不可逆的な流れの一方で、現場には新たな脅威が立ちはだかっています。総務省の「情報通信白書」(※2)においても、生成AIの普及に伴い、プライバシーや知的財産権の侵害、偽情報の拡散といったリスクに加え、専門知識がなくとも高度なサイバー攻撃が可能になるといったセキュリティリスクの深刻化が指摘されています。

こうした事態を受け、国はAIのリスクを最小化・回避するための取り組みとして「Security for AI」という概念を提唱しました。これは、AI開発・提供のガイドライン策定や、米国等の国際機関と連携した安全性評価を含む、国を挙げた防御態勢の構築を指します。

企業がAIの恩恵を最大限に享受するためには、こうした国の指針に準拠した「守り」の基盤が不可欠です。今回受賞した「StenaAI」は、この「Security for AI(安全なAI活用のための防御)」をシステムとして具現化するプラットフォームです。私たちは、ガートナーが示唆する「AIと人間が共存する未来」において、企業がリスクを恐れずにイノベーションに邁進できる環境を提供してまいります。

※1 出典:ガートナー ジャパン プレスリリース、「Gartner、2030年までにすべてのIT業務にAIが導入されるとの調査結果を発表」(2025年10月28日発表)よりhttps://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20251028-opkn

※2 出典:総務省、「令和7年版 情報通信白書」(第2部 第5節 サイバーセキュリティ政策の動向:「3 サイバーセキュリティにおける生成AI等に関する取組」よりhttps://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/pdf/n2250000.pdf

「Security for AI」をシステムで具現化する、「Stena AI」の3つの特徴

「Stena AI」は、不正利用の自動検知で生成AI活用を促進するサービスです。世界トップレベルのAIセキュリティ技術で、生成AI利用時の情報漏洩をはじめとした不適切な利用を自動で検知・防止します。ユーザーがリスクのあるプロンプトを送信したり企業の規定に反する利用をしようとしたりすると、「Stena AI」が即座にその利用を防ぎ、機密情報や個人情報の漏洩リスクなどを劇的に低減します。

◆様々な最新技術がリスクを多重チェック

LLMの利活用に伴うリスクは、大きく5つの分類があります。「Stena AI」は各分類にまつわる攻撃やリスクを防ぐことが可能です。

  • 機微情報の送受信
  • システム内部での情報漏洩
  • 不正なシステム操作
  • LLMの悪用・不正利用
  • 意図しない結果の生成

◆データは残さない、学習させない、国外に出さない。

検知ルールは設定後すぐに反映され、無駄な作業がなく即時にセキュアなLLM利用が開始できます。会話内容はサーバーに一切保存されず、LLMの学習データとしても利用されません。保護すべき情報がシステムのどこにも残らない仕様を徹底しており、機密情報の漏洩リスクを根本から排除します。

さらに、ローカルLLMの利用にも対応しており、日本国内で全ての処理を完結させる運用も可能です。なお、会話の中身は特定できない仕様ですが、アクセスログなどのメタ情報は保持されるため、セキュリティを保ちながら利用状況の分析を行うこともできます。

◆企業固有のルールに完全対応。「独自検知モデル」の開発・実装

AI運用のガイドラインは、業界や企業によって千差万別です。「Stena AI」は、汎用的な標準モデルに加え、各社の社内規定や特殊な業界用語に特化した「独自検知モデル」を追加開発・実装することが可能です。画一的なツールでは対応できない企業固有のリスクも漏らさず検知し、自社のポリシーに100%合致したガバナンスを実現します。

サービスサイト:https://ai.stena.chillstack.com/

株式会社ChillStackについて

【会社概要】
会社名  :株式会社ChillStack
所在地  :東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目16番10号 代々木エアハイツ 206
創業   :2018年11月
代表取締役:伊東 道明
コーポレートサイト:https://chillstack.com/
事業内容:
「社会のイノベーションを、AIとセキュリティの最先端技術で支える。」
ChillStackは、AIやDXの発展にともなうリスクを包括的に解決する、世界トップレベルのAIセキュリティ技術によるソリューションを提供しています。企業向けには、不正・異常分析や安全なAI活用を支えるサービスを展開。官公庁とも連携し、より複雑で高度な社会課題の解決に向けた研究開発や社会実装も進めています。

・経費の不正・不備を自動で検査するAIシステム「Stena Expense」の開発・提供
https://expense.stena.chillstack.com

・サービスのセキュリティリスクを洗い出す「セキュリティ診断」の開発・提供
https://pentest.chillstack.com

・ゲームにおける不正ユーザ検知AIシステム「Stena Game」の開発・提供
https://stena.chillstack.com)

・AIのセキュリティ対策に関する研究開発およびコンサルティング「AIディフェンス研究所」
https://jpsec.ai

代表取締役 CEOプロフィール

伊東 道明(Ito Michiaki)

AI×セキュリティの研究に従事し、国際学会IEEE CSPA2018にて最優秀論文賞、IPAセキュリティキャンプ・アワード2018 最優秀賞を受賞している。

自身が国際セキュリティコンテストでの優勝経験をもち、セキュリティ・キャンプ2019 – 2025にてAIセキュリティ講義の講師を担当するなど次世代のAIセキュリティ人材の育成にも従事している。「Forbes 30 Under 30 Asia 2025」選出。


技術ブログ
TECH BLOG